『何で来ないわけ?』 『もしも早く終わったら、来てほしいな…』 ――――バカか、俺は。 「おい、真紘!!」 俺は楓の声も気にせず、カラオケボックスから飛び出した。 何を考えてたんだ、俺は。 萌が俺を誘いに来るなんて、おかしいと思わなかったのかよ…!! 「クソッ…!!」 俺は息があがっても、止まることなく家まで全力で走った。