「意味わかんねぇ…」 俺は携帯を見て呟いた。 もうカラオケも終わりに近付いてきた頃。 「ラストは真紘な」 楓がマイクを渡してきた。 「何でだよ。」 「だって真紘、今日誕生日だろ? 最後飾ってよ、主役なんだからさ!」 楓の言葉に、目を見開いた。 ――――誕生…日……?