俺はもう一度、萌の頭を撫でる。



すると、萌の目にうっすらと涙が浮かんでて…




「…ま……ひ…ろ……」



「!」




真紘の名前を呼んでいた。



……やっぱりそうか…



萌は真紘が……。




「……敵わないな。」




これは真紘が悪いと思った俺は、



今頃カラオケ中の真紘に電話をかけた。