「ありがとうございましたー」




放課後。



あたしは綾斗くんと一緒に、ケーキを買いに来ていた。



本当は当日に買いたかったけど、間に合わないからね。




「先輩、買い物付き合ってって言ってましたけど、
何がほしいんですか?」



「うーんと…」




ただ単に、誕生日のプレゼントを選びたいだけで、



特に何ってものでもないなぁ…。




「人にあげるものって、どんなのがいいのかなって…」



「あぁ、誕生日プレゼントですか!」



「綾斗くんなら、どんなものもらったら嬉しい?」