無料券とはいえ、綾斗くんに奢ってもらったようなものなのに、
あんな別れ方、失礼だったよね…。
「電話…出るかな?」
メールだと、何か気持ちがこもってないような感じに思われるかも…。
と思ってあたしは、綾斗くんの携帯に電話をかけた。
――――プルルルッ…ブッ
『もしもし』
ワンコールで、綾斗くんは電話に出た。
「あ、綾斗くん…」
『先輩…いきなり電話なんて、どうしたんですか?』
「あの…ごめんね……
真紘があんなこと言って…。
ホントはDVD見る約束なんかしてないから」
『あ、そうなんですか?
よかった…。何か、萌先輩に迷惑かけちゃったのかと…』
「ううん!迷惑なんてそんな!
真紘の方が迷惑だったからさ!
ホント、ごめんね。」



