だけど真紘は、 焦りも、言い訳もしなかった。 その代わり、 「お前こそ、 何で柊と一緒にいたんだよ」 パーカーのポケットに手を突っ込んで、 あたしを見てきた。 「お前、駅前の本屋行くっつってたよな? 何で柊と一緒だった? しかも何でそんな格好なんだよ」 だんだん声が不機嫌なものになっていく。 何で真紘が怒るのよ…。