好きな人の、好きな人。


ただかっこつけたかっただけか!?

私の口抑える意味ないじゃん。


そして暫く廊下を歩いていく。

人通りが多くて通りにくい。


・・・そんなところで、口が解放された。


「っは・・・」


やっとしゃべれる。

私はきつく大地を睨む。


「私の口抑える意味ないんだけど!」


「だってお前、否定しようとしてただろ」


「・・・しようとしてないし!」


「嘘つくな」


やっぱ見破られる。

そしてなんなのこの体制。


私の背中にヒヤリと感じるそれは、絶対壁で。

目の前には大地の顔。


そして左を見ると、大地の右手。



勘違い・・・されそうなんだけど。