好きな人の、好きな人。


あの相談相手になった日から、まともに話してないから何かと緊張する。

乃愛ちゃんじゃないんだ。


もう、乃愛って呼ぶようになったんだ。


呼び方だけで、どれだけ距離が縮まってるかを思い知らされる。



「雄大くんっ!
今日は頑張ろうね」


なんてめっちゃ笑顔で話しかける乃愛。

やっぱりと思うほど、雄大は笑顔だ。


「そーだな。乃愛楽しみにしてたよな」


「もちろんだよ!超楽しみ。・・・っと、そろそろ準備しなきゃだよね。雄大くんも衣装に着替えてくるといいよ」


「じゃな。またあとで」


「うん」



私のほうなんて見向きもせずに去っていく雄大。


なんか・・・傷つくよ。