好きな人の、好きな人。


それは関係あるのかわからないけど。


「・・・あー俺?」


ドクン、と心臓が大きく飛び跳ねた。

鼓動がどんどん早くなる。


私は雄大を見ていた目を、逸らしてしまった。


「・・・っ、」


私の気持ちなど、気にもしないように雄大が言葉を続けた。


「いるよ」


あ・・・。

わかってるけどね。


わかってた、けど。
期待してしまうんだよ、どうしても。


少しでも、ほんの僅かな一パーセントでも。

望みが・・・可能性があるのなら。


「えっ?そーなのっ?わ、初知りだ!」


なんて驚いている瑠依ちゃん。

そりゃそーか。
にしても私と雄大が付き合ってたことは知らないのかな、やっぱ。