好きな人の、好きな人。


こんな素直な子にいわれると、照れるよなぁ。


「直球・・・」

「ん?なにか言った?」

「んーん。あ、看板・・・あっちにおいてるけど・・・あれで大丈夫かな」


私は立ててある看板を指差した。

まだ乾いてなかったから、立てて乾かしておいたんだっけ。


そして瑠依ちゃんの言葉をまった。

なにやら腕を組むようなポーズをしていて、片方の手を口にあてている。



・・・あれ、駄目なのかな。


だんだん不安になってくる。

私は瑠依ちゃんの顔を覗いた。


・・・その瞬間


「うんっ!バッチリだよ。いやぁっ、私よりか全然いいじゃん!こんなに素敵に仕上げてもらって・・・うん、絵美ちゃんに頼んでよかったぁ!」


なんてめっちゃ眩しい笑顔で、しかもいきなりこっちへ顔を向けて言う。



心臓がやばいぞ。

無駄にビックリしちゃったじゃないか。


なんて思いながら、胸を撫で下ろす。