好きな人の、好きな人。


「絵美がなんか考えてるっぽかったから、悩んでることでもあんのかなって。そんだけ!」


「・・・へ、え?」


少し、動揺してしまった。

やっぱり雄大は変わらないんだ。


ずっとずっと優しい。

私なんかよりも。


「でも大丈夫なんだろ?」


「うん。ありがとうね」


「なんで?」


「あは、なんとなく!」


そう話してから、また看板へ向かう。

雄大と私はシャーペンを持ち、カフェのイメージを思い浮かべる。


ケーキにカップにフォーク。

その他もろもろ。


それから描いていった。

とりあえず描いてから、看板全体を眺めてみる。


「プッ、雄大ヘタだよ」

「俺が天才だからって、なんでもできるわけじゃねえの!」

「でも・・・どっちが私が描いたとか、わかりやすくない?」

「ちょ、言うなよ!」


雄大は耳を塞ぐポーズをする。


そう、もう分かりやすい。

雄大超ヘタなんだもん。