「えー嫌だなぁ・・・」
「絶対、楽しいよ!」
なんて乃愛がキラキラ目を輝かせてくるもんだから。
「わかったよ・・・」
「まじっ!?」
すぐOKしちゃうんだよね。
「だけどそのかわり、文化祭一緒にまわろ?」
「えっ、それでいいの!?やったぁ!私も絵美とがいいな~って思ってたの!」
乃愛ってすぐ表情に出るよね・・・。
可愛い。
なんて思いながら、私は手の甲を口元に当て、笑っていた。
「絵美ちゃん」
・・・絵美?
あ、私じゃん。
呼ばれてるのに気がついて、視線を横に向けるとクラスメイトの可愛い女の子が立っていた。
「何・・・?」
確か、水本瑠依ちゃんって言ったっけ・・・。
可愛くて、クラスの人気もの。いわゆる中心的存在。
男女共に仲が良くて、みんなと仲がいいんだよね。
まあ通称瑠依ちゃんは、クラスに一人はいるべき人。ってとこかな。
