好きな人の、好きな人。


私が言うと、いつもより大きめに乃愛が反応する。


「そうっ!それがメインなんだよ!」

めっちゃくちゃ、テンション上がってる。ってかあがりまくり。

ついていけんぞ・・・。


「絵美はなににする?」


「私は絶対裏方。一番楽しそうだし、楽そうだし・・・」


「えぇっ!?なにそれ!青春を無駄にするようなことを・・・」


青春ねぇ・・・。

なーんかいまいちなぁ。


「いいのっ!・・・私、目立つのあんま好きじゃないし」


ぶーっと、乃愛が頬を膨らませたかと思うと、黒板へ向かっていった。


そして黒板の前まで来ると、チョークを握り締めて、赤い大きめの文字で書かれた接客と書かれてある下に私の名前と乃愛の名前を書いていく。


それを私はただ、呆然と見ているだけだった。


ってゆーか・・・はっ!?