好きな人の、好きな人。


・・・それから決まった、私たちクラスの出し物は

「いぇーい!カフェ決定だね」


やっぱりと言うほどに納得した、カフェに決定。

黒板にあるカフェの文字は、赤いチョークでハナマルで囲まれている。


カフェという結果になったのが、分かる。


「うん。よかったね!乃愛超楽しみにしてたもんね」

私が言うと、二ヘラと乃愛の頬が緩んでいるのが分かる。

「うんうん!ていうか私思ったんだけどさ」


乃愛が表情を変えないまま言う。


「えー何?」


「きっと先生、絶対カフェしたかったと思うよ」


「さっきも聞いたけど・・・多数決なのに?」


「そーだけど・・・めっちゃアピってたじゃん。生徒にお願いしてたりして」


「うわ、それ反則じゃん」


「まぁ結果がどうあれ、カフェに決定したからいいけどね」


のほほんとしたような口調で言う乃愛に私も頷く。


「そうだねー。次は役割分担じゃない?」