好きな人の、好きな人。



まるで、その笑顔はもう一緒に同じカフェにしよ、って言ってるようなもんだよね・・・。


私は苦笑いを浮かべた。


「俺はまだ決めてねぇ。けど、俺なんでもいいから。まあ一応適当でいいかなって」

「えー!
じゃあ絶対カフェだよ~!」


もう乃愛は誘ってる。

・・・乃愛っぽい、けどさ。


「そう?じゃ俺もそれにしよー」

「おっ、まじっ?良かったぁ。ありがとう!」



なんてホッとしたような表情を浮かべてから、めちゃくちゃ可愛らしい笑顔で笑う乃愛。


・・・・・・やっぱ男に、なんてイチコロだよね。


納得してる、つもりなのに。

乃愛ならしょうがないって。


だけど。
感情が止まらなくなりそう―――。


―――それが、怖いんだ。