好きな人の、好きな人。


「おはよう」

って、微笑むから・・・私も笑うしかない。

「おはよっ」

だから無理して笑った。


・・・今は、笑いたい気分じゃないんだけどな。


言わなくても、わかるもん。

好きだから。



関わりたくない、とか言っといて本当は・・・気がついたときには、視線が雄大にあるんだ。


「最近、まじ寒い。俺超困る!」


「あ、そっか。雄大寒いの苦手だったよね」


「絵美もだよな」


「えー私は雄大ほどではないよ~。
もっと寒くなって、雄大が困らないかなって思ってるもん」


「うわ、超ひでぇ。俺死ぬ。耐えられねぇ」


冗談を言って笑いあう。

前と変わらない、会話。


・・・それだけの、ことなのに。


どうしてこんなにも楽しく感じてしまうんだろう。