・・・そんなことを考えても、朝は来るもので。


目が覚めたら自分の部屋のベッドの上。

ここから見える、机の上に置かれた私のケータイが点滅している。


「・・・あれっ?誰かからの着信かな・・・」


なんて思いながら、私は起き上がり、ベッドから出た。

さっきまで布団で温かかったのに、今は本当に空気がひんやりとしている。


・・・寒い。

寒いの、苦手なんだけどなぁ。


私はケータイを手に取り、開いた。

・・・ディスプレイには<新着メール一件>と表示されている。


「メール・・・?」


誰からなのか、とメールを開いた。

乃愛からだった。


日付は・・・昨日。

・・・昨日はケータイあんまり触ってないからな。


〔絵美!
ごめんね。私もトイレ、ついてってればよかったね~。

相談とかあったらいつでも言ってね!
・・・あと、恋愛とかも何でも話して!〕


なんて言う、いかにも乃愛らしいメールだった。


乃愛は前からお人好しっていうか・・・なんていうか。

まわりのこと考えてばかりだったような。