好きな人の、好きな人。


スッキリした、その程度では解決しない。

・・・だけどどうしたらいいんだろう。


いっそ私のこの気持ちさえ消えれば、皆幸せになれるかもしれないのに。

雄大もうまくいくかもしれないのに。


・・・私は、今は。
それを願うことはできない。


なんで私はこんなにも、何もできないんだろう。


自分のことしか考えられない人間なのかな?私は。

そんな私に呆れて、笑えてくる。


「そろそろ、戻ろうかな・・・」


だるい身体をなんとかして起こし、立つ。

目のハレ、大丈夫かな・・・。


とりあえず、水で冷やそうかな。


・・・なんて、呑気なことしか考えてなかったと思う。

私が泣いた、このことを見ていた人がいたなんて、想像もつかなかった。


でも、それを知るのはもっと先かもしれない。