好きな人の、好きな人。


「ありえないしっ・・・」


ありえない。

そう思いたいのに、ふと頭の裏側にあのときの記憶がよみがえる。


瑠依ちゃんと大地・・・二人の仲よさげに話しているところ。

そのシーンが、焼きついてはなれない。


なんで?

そんな疑問は、前々からあった。

・・・けど、いつも答えには辿りつけずにいた。


考えても、いい答えなんてでなくて。


私は目を伏せた。

すると、そのとき。


「絵美、なにしてんの」


そんな声は大地。

私は顔を上げる。


「あ・・・っ、別に?なんでもないよ」

「大地くん!いいタイミングに来たね」


瑠依ちゃんは笑っている。
それに、大地も笑顔を浮かべていて。

私だけ一人で視線をそらした。