もう冬。

最近は本格的に寒くなってきていて、その寒さは私にとって本当に邪魔なものでしかなかった。


冬は嫌いじゃないけど、寒いのが苦手。

そんな私にはマフラーやコートは必需品となってくる。


朝は一段と寒くて、白に変わる息をはいた。


「・・・さむ」


ここまで寒くなると、雪はふってほしいと思う。


そんなことを考えながら、昇降口で靴を履き替えた。


そこで瑠依ちゃんと会った。


「あ、絵美ちゃん!」

「瑠依ちゃん!おはよう」

「おはよー!今日は寒いねー」


瑠依ちゃんが嫌そうな表情で言った。

私も続けて、

「そうだね。本当に最悪」

瑠依ちゃんに同意する。