好きな人の、好きな人。


昨日は気まずかったし、いろいろなことが一日に起こりすぎて、本当なにがなんだか分からなくなった。


・・・けど、今思い出せば、恥ずかしい思い出ばかりたち。


「はぁぁぁぁああ」


私はその事実を知って、ため息をついた。


だって、ありえない。

ありえないでしょう!?

好きでもない人と、ましてや好きな人が私はいるというのに・・・


大地とキス、してしまうなんて。


私は軽い女だったのか!?

なんて頭を抱えて悩んでいた。真剣に。


そんなとき

「絵美ちゃん」

天使の声が聞こえた。

私は顔を上げる。


いや、天使ってなに私ファンタジーな発言をしてるんだ。

いくら瑠依ちゃんが可愛いからって、それはないだろ。


自分の中でツッコミをいれるけど、可哀想なのでやめた。


私を呼んだ人、瑠依ちゃんに目を向けた。