好きな人の、好きな人。


「あたし?あたしは水本瑠依っていうの。よろしくね」

瑠依ちゃんがやっぱり可愛い笑顔を大地に向けながら、言う。

・・・こんな奴に笑顔なんて。


「へぇ」


なんかさ、瑠依ちゃんを前にして冷たくない?

いや照れてるのか?


――それはないよなぁ。


あんなに瑠依ちゃん可愛いのに。


「じゃあ、俺らもう行くから」


「そうなのっ?もっと話そうよ」


「無理」


「そっか。じゃあまたね!」


大地は私の手を引いていく。

瑠依ちゃんに、冷たくする意味がわからない。


私は、ついていくしかなかった。


「じゃあ・・・瑠依ちゃんバイバイ!」


手を振って言うと、瑠依ちゃんもちょっと寂しそうな顔をして、手を振り返してくれた。