いつの間にか、もう昼休み。
私と乃愛は机を二つ、くっつけて一緒に弁当を広げて食べていた。
私の右手には、フォーク。
弁当の玉子焼きをフォークで刺した。
「ねえ絵美・・・?」
おずおずと、乃愛が私に尋ねてきた。
「ん?」
そんな乃愛に私は笑顔で言った。
「・・・大丈夫?」
「何が?」
「えっと・・・雄大くんと隣って・・・気まずくない?」
「んーん。あんまり、話してないから」
そう言って口の中に玉子焼きを放り込んだ。
いつもと変わらない味。
だけど、私と雄大が付き合っていた今までとは違う。
違うことが多すぎて、少し戸惑う。
「だけどさ・・・まだ好きなら、もう一回告ってみるのもアリだと思うよ」
明るく元気をもらえるような声で言ってくれた。
「・・・雄大、好きな人いるらしいから」
自分で言ってて、本当に悲しい。
・・・・・・それよりか、苦しい。