好きな人の、好きな人。


そんなことを言っていると。

腕をしっかり強くつかんでいた手を、緩くした。

そして手をつかまれる。


「え・・・」

「はぐれるから」


照れてるように、合いている手の甲を口元に当てている。

・・・かわい。


嬉しくなって、ついぎゅっと握り返した。


「あ、お化け屋敷とかあるけど」


いい雰囲気の時に。

私お化け屋敷とか超苦手なんですけど・・・。


「嫌だ。お化け屋敷除こうよ」


「つまんねぇー。入ろうぜ」


グイグイと私の手を引っ張っている。

しかも笑顔が恐い。


「いーやーだー!」



結局お化け屋敷に入ることになり、そのお化け屋敷の中は私の声が響いた。