好きな人の、好きな人。


そんなとき、私の腕は強めにつかまれた。


「へっ・・・」


「ほら、行くぞ。まだまわってねぇーだろ!時間なくなるし」


大地が、ずんずん歩いてく。

私に気にもしないで。


「あ・・・っ!乃愛!頑張るんだよ」


私はそう乃愛に言い残して、仕方なく大地についていく。

またふと乃愛と雄大がいた後ろの方を見た。


乃愛が笑ってこっちに手をふっている。

私も合いている手で、手をふりかえした。


しばらくすると、見えなくなってきた。


「・・・ねぇっ!どこに行くの?大地」


「まず食べねぇと。どこ行く?」


大地って、優しいよな・・・。

少しずつ笑顔になっていく。


「えーっとねっ!とりあえず全部まわろ!」


「つーか、お前超食いそう・・・」


「まぁねっ!お腹すいたもんー」