「ねー…ゆーきぃ…どーしよ…」

「なにが?」

あたしが悩んでいたのは朝読書に使う本の表紙だった。

内容は純情物語なのに、表紙がキスシーンだから…


「ゆーき―!」

「えっじゃぁ…」

『きーんこーんかーんこーん』

「ゎわっ!始まっちゃった?」

「……」