わからない。気にするな、なんて言われても、無理だ。 あんなに取り乱した遥斗を見たのは、初めてで。 あんなに辛そうにした遥斗も、初めてで。 そんな彼を見たからこそ、気にせずにはいられなかった。 何をしてても、ぐるぐると回る頭の中は、遥斗のことでいっぱい。 気が付けば、家に着いていて。気が付けば、自分の部屋にいた。 教科書もノートも入っていない、薄っぺらいスクールバックを、ベッドに投げて、ソファに寝転ぶ。 スクールバックの中で、小さく震えている携帯に気づかずに。