私も、そんな彼を見て、黙り込んでしまう。 「…あの、さ」 控えめに話し出した遥斗の様子が、いつものおちゃらけた遥人と違うことに気が付く。 どんなに苦しい状態でも、どんな話をしていても、四六時中、笑っているような遥人。 そんなあなたが、どうして思い詰めたように、顔をしかめているの? 「…俺、本当はあのとき…!」 勢いよく、ぐっと掴まれた肩。 ばちり、と交わった視線。 思わず、息を飲む。 けれど、視線が絡んだ瞬間、視線が逸らされると同時に、するりと私の肩から手を放す。