ブサもさ男の正体!?

帝「ガブ」

帝がその名前を読んだら

豹が反応して帝の近くに寄ってきた


愛希「ネーミングセンスいいじゃん(笑)」

秦「そろそろバスケの話もしないと」

楓「そうだよ!」


めんどくさいよぉ~

そこは何とか楓の観察力でん何とかならないのかな

そうだよ!

楓の観察力があれば!


『バコッ』

愛希「痛いっ!」

楓「観察力があるって言っても、何も見てなかったらわかんないわよ」

愛希「スイマセン」

秦「じゃ、3ポイント10回中何回はいるかやる?」

帝「ガブ」

愛希「マシュマロ」

楓「そこのお二人さん、行くよ」


体育館に行くと、みんな練習していた

他の学校の部長たちもいた

何でみんなあんなに練習してんのかな

なんか、何かを目指してるのかな?


部長「愛希達やっときたね、顧問がね優勝したところにはなにかご褒美くれるって」


なるほど、だからみんなこんなに頑張っているのか

ご褒美って何くれるんだろ?


秦「ご褒美って?」

部長「それがねまだ分からないの・・・。」

楓「じゃ、さくっと終わらせますか」


楓はもうやる気みたい

優勝か・・・。

頑張りますか

そういえば、帝どこに行った?

・・・。

寝るなよ

ここで

しかも、ガブもマシュマロも寝てるし

のんきやな(笑)

楓「じゃ、秦君から」

『ダン、ダン シュ』

秦君がやってる間私は帝を見ていた

そして、携帯のカメラ機能を使い

写真を撮っていた

もちろん、音がしないように

楓「愛希! 次」

愛希「は~い」

私の番か(笑)

よしっ!やるか

ゴールシュートに構えて飛んだ時

耳元で『フゥー』とされて

体制が崩れて

見事に外してしまった・・・。


愛希「何をなさるんですか?誠高校の男バスの部長さん」

雄太「このぐらいで体制が崩れてどうします?」


ムカッ! 雄太後で覚えてろよ

人が他人のふりしてやってんのに


2回目は普通に入った

3回目はマシュマロが飛びついてきて入らなかった

4回目は飛んでる最中に竜哉が楓にめがけてボールを投げたから止めに入った

5回目はガブがボールの上に乗った

6回目は雄太が私に向かってボールを投げてきた

7回目はいきなり帝が起きて大きなくしゃみをして

8回目は右足にマシュマロ左足にガブがくっついてきた

9回目は部長が後ろから脅かしてきた

10回目は普通に入った


入ったのは2回だけ・・・。


愛希「何かみんな私に恨みとかあるのかな(怒)」

雄太「別にないと思うよ(笑)」

竜哉「そのぐらいで体制崩れてどうするんですか愛希さん」

部長「そうだよ? 愛希 期待の星なんだから」

『キャンキャンキャン』

雄太「『愛希が遊んでくれないから』だって」

『グァァァ』

竜哉「『おもしろそうだったから』だって」


覚えてろよ・・・。

この借りは必ず返してやるから

怒りで震えてる私を

怒らせるとどうなるか


楓「はい、次帝」

帝はコートの端から動こうとしなかった

だから、私が

「ここだよ?線」

打つ線のところ教えてあげても動こうとしなかった

よくわからないけど、秦君がボールを帝に渡すと

帝はそこから、ボールを投げた

『シュ』

見事に入った

まぐれだよ!きっと

私はそう思ってずっと帝を見ていた

でも、帝はその位置から一歩も動きもせず

10回全部ボールを入れた

化けものか!