ブサもさ男の正体!?

顧問「わかった。ほかの部員は明日の準備のためにみんな帰ったぞ」

「「「「えぇぇぇ!!」」」」

顧問「わかったら、おまえらも帰れ」


顧問はそれだけ言うと、どっかに消えていった


愛希「なんだよ・・・・」


秦「帰ろっか」


楓「あぁ~準備か」


帝「・・・。」



帰りはまた、前と同じように送ってもらった


沈黙だったけどね


でも、かならず最後は手を振ってくれた


それだけでも、うれしかった(笑)

すると、カバンから

もぞもぞと何かが動いた

・・・。

そっか

忘れてた

こいつの存在を・・・・。


お父さんとお母さんにどうやって説明しようか

とりあえず

私の部屋でかくまうか

でも、早い時間だから誰も居ないかな(笑)

鍵を探すために・・・。

ってこの子犬が異常に邪魔なんですけど・・・。

わちゃわちゃして、やっとの思いでカバンのチャックを閉めて

よしっ!カギあけるか

『ガチャ』


えっ!? まだ、鍵まわしてないよ?

ハンドパワーかっ!

私はそんな力を・・・・。

知らなかった


竜哉「何してんの?」


どうやら、竜哉がカギを開けてくれたようだ・・・。


愛希「ただいま~」

竜哉「ま~た、変なこと考えてたでしょ(笑)」

『ドキッ』

愛希「考えてないよ~」

竜哉「あっ! 考えてたんだ~」

愛希「何よぉー」

竜哉「別に(笑)」

愛希「てゆーか、何で竜哉いるの?」

竜哉「きょう早帰り」

愛希「初耳☆何ですけど」

竜哉「俺も学校行って気がついた」

愛希「竜哉っていつもはしっかりしてるけど、くだらないことで抜けてるよね(笑)」

竜哉「ムカツク」

愛希「(笑)」

竜哉「早くカバンのいてくれば」

愛希「あっ!そ~するね」


私は2階に上がった

ふぅ~

竜哉きょう早帰りだったのか

おやつは何にしようか・・・・。

って!明日合宿じゃん

忘れてた・・・。

ありゃ~

『キャン!』


・・・。

あぁぁぁぁぁぁ!!!!

忘れてた・・・。

この子どうしよう

どうしよう

どうしよう

とりあえず、カバンを開けよう

すると、カバンから飛び出して私の膝の上にチョコンと座った

うん♪可愛い♡

・・・。

なに、のんきなこと考えてんだ私・・・。


竜哉「愛希~?開けるよ」


えぇ~~!!

今の状況ヤバいんですけど・・・。

竜哉が上がってくるの気がつかなかった・・・。

いつもなら、気がつくのに・・・。

まず、この子犬をどうにかしなくては・・・。

私がまたカバンに戻そうとすると

子犬は私の膝からピョンと降りて、ドアの前に

座った

ヤバいっ!

『がちゃ』


・・・。

見つかってしまった