ブサもさ男の正体!?

愛希「校長先生、この子だけ何か迷子になってました」

校長「ありがとう、愛希さん」

子犬を校長先生に渡そうとしたら

子犬が暴れて、手から落ちそうになった

愛希「コラッ!!!!!!!!!危ないでしょ!?」

子犬に向かって怒ると、子犬はシュンとした

校長「この子はね、すごい怖がりでね」

校長先生は心配そうに子犬を見つめた

校長「もし、良ければ。もらってくれないか?」

愛希「私がですか!?」

校長「君にならまかせられる」


『まかせられる』って言われても……。

でも、この子可愛いから…。


愛希「分かりました。責任をもって育てます」

校長「よかったー(笑)」

校長先生が笑った!

カッコいい

校長先生、何歳なんだろう?

私たちが話していると、横に何かが通った

・・・。

愛希「校長先生、さっき通ったのなんですか?」

校長「何か通ったかな?」

愛希「なんか豹柄だったような気がするんですが・・・。」

校長「・・・。」

愛希「まさか、学校にそんなのいませんよね?」

校長「・・・。います。赤ちゃんなら」

愛希「ちょっと、廊下見てきます」

校長「よろしく頼む・・・。秦君子犬たちをあのケージに入れてくれ」

秦「はい」


私で早足で校長室を出た

廊下には楓と豹柄の何かを触っている帝がいた


愛希「よかった~!帝それ」

帝「あぁ? 何?」

楓「いつ終わるの~?」


『もうちょっと』って言おうとしたら中にいた二人が出てきた

そのとき、帝が『ビクッ』ってなってた

気のせいなのかな・・・?


校長「おいで~」


校長は豹柄の・・・いや、あれは豹か

豹の赤ちゃんに向かって言った

豹の赤ちゃんは近づいてくる校長の手を警戒していた

『ぁだっ!』

野太い声の小さな悲鳴

秦「校長、大丈夫ですか?」

校長「痛い・・・。この子は誰にも懐かなかったんだけどな・・・。帝には懐ついたようだ」

愛希「懐かない子犬多くないですか」

校長「昔から、動物には懐かれないんだよ」

楓「かわいそうだね。校長先生、まぁ元気出してよ」

『ピーンポーンパーンポーン』

『校長先生、校長先生 次の仕事が押しています

そこにいるのはわかっているんです

今度こそ逃げないでください。子犬たちも回収に行きます

絶対、そこにいてください。迎えに行きますので』

『ピーンポーンパーンポーン』


秦「あいかわらず、お仕事がお忙しいようで」

校長「大切な人に会いに来たのに・・・。」


校長先生は消えそうな声で一言つぶやいた


すると、もうダッシュでいかにも真面目そうな人が

こっちに向かってきた

それは、多分 校長先生の秘書だろう

秘書「行きますよ。」

校長「逃げてないもん」

秘書「会談の前に消えたじゃないですか、『大切な人に会いに行く』って」

校長「だって・・・。」

秘書「だってじゃありません。あなたがいつもそういうことをするから予定が狂うんですよ」

校長「だって、休みがないんだもん!」

秘書「休みがとれるように、あなたが働けばいいんですよ」


その後、校長先生は秘書と鬼ごっこをしていた

多分、捕まるだろう

だって、秘書の目が怖いし