学校が終わって一人で帰ってるとき


誰かが私の家の前で止まっていた



誰?


もしや・・・。


ストーカー!?



怖いけど声をかけてみた



愛希「あの~」


するとこっちを向く


けれど、帽子を深くかぶって顔が見えない



愛希「どちら様ですか?」


「久しぶり」


愛希「は?」


「忘れた?この顔」


そういって、帽子をとった


『これでどう?わかるでしょ』


って顔でこっちを見てくる



愛希「あっ!」



「思い出した?」



愛希「さっぱり(笑)」



そうすると前の男の子は


は?って言う顔で私を見てくる


でも、本当に分からないし



愛希「ごめんなさい。眠いので」



そういって、家に入ろうとすると


腕をつかまれる


振り向くと、唇に生暖かいものが触れる


一瞬何事か!?と思ったけど


すぐにおしのけた


愛希「何すんの?」


「いや~、やわらかいね」


キモ


愛希「あんた誰」


「孤黒だよ」



孤黒? 誰?


「助けてもらった」


たすけ・・・た?


は?


愛希「いつあんたのこと助けた?」


「ホントは気づいてる癖に」


愛希「は?」


「ねっ? 瓜」



なんで、こいつ


私の夜の名前知ってるの?


でも、最近は夜に出てないし



「あれぇ~? まだシラきるの?」


愛希「それ、うちじゃないし」


ばれたらダメだ。


「他に誰がいるのさ」


愛希「しらない」


「いい加減本人だって認めてよ」


愛希「しらない」


「なんで、あんなことやってるの?」


愛希「ホントに眠いから」


「頭の片隅で何でばれた?とか思ってたりしないの?」


こいつ、何なの?


愛希「だから、あんた何言ってんの?」


「俺さ、帝王大っきらいなんだよね」


ムカツク。


愛希「なんであたしに言うの?」


「あんたのお兄さんも弟さんも帝王でしょ?(黒笑)」

愛希「違うけど」


何で、知ってんの・・・?


「今の頭が帝君だっけ?」


愛希「はぁ?」


こいつ、そっち系か


「いやぁ~、帝王うぜぇ」


愛希「知らない」


「だって、君 仲いいじゃん」


愛希「勘違いもほどほどにして」


「ねぇ、ビターって知ってる?」


帝王のちょっかいかけてるチーム。


愛希「チョコでしょ?」


「そうそう、甘くないチョコ」


愛希「だから」


「伝言を頼むよ。」


どんどん、嫌な胸騒ぎがする


愛希「嫌だ」


「じゃ、いいや」


愛希「そう」


私が玄関に入ろうとドアノブに手を置いたら

耳元で



「俺さ、ビターってとこの頭だから

よろしくね あーきちゃん

俺さ、君のこと好きになっちゃったみたい

はは(笑) 昔のこともよーく知ってるよ(笑)

大変だったね。 あのねぇ~

その総長俺のお兄ちゃん

はっは(黒笑)震えてるよ~大丈夫?

まぁ、今日のあいさつはここまでにしとこうかな


じゃ、またね~☆」


そして、消えていった