竜哉side


竜哉「ん~?」


朝か・・・?


つか、やけに腰重いんですけど・・・・。


目を開けてみると


目の前は真っ暗・・・?


あれ???



俺誰かに抱きしめられてる??



モゾモゾしていると


俺を抱きしめている張本人が起きた


雄太「何、モゾモゾしてんの、くすぐったい」


竜哉「なんでお前が俺のこと抱きしめてんだよ」


雄太「教えないぁーい」


竜哉「離せっっ!!!」


俺は目の前にあるどこの部分かもわからないところを


ひたすら殴る


いわゆる、『抵抗』かな?


しばらくしていると


『ギュ』とさっきより力強く抱きしめれられた


ぐる゙じい゙

なんとかしてぐれぇぇ


雄太「ごめんな」


えっ?


雄太「心配ばっか掛けて、お前の気持ちよく考えてなくて

でも、そんな俺でもお前は必要としてくれてて

ありがと」


最後の『ありがと』は少し声が震えてた気がする


『いきなりなんだよ』


言いたかったけど

言えなかった

だって、今まで俺が思ってたことに

雄太は答えてくれたような気がしたから


俺は静かに雄太の背中に手を回す


竜哉「だったら、心配させるようなことすんな」


俺がそういえば


雄太は静かに笑って


『それは無理かもしれないな』って


言った


そこは嘘でも、『わかった』って言えよ


さっきみたいに安心させてくれたっていいじゃねぇか


雄太「ごめん、嘘でも安心させてほしかったか?」


俺はうなずく


雄太「でもなぁ、守れなそうな約束はしたくねぇ」


俺は心のどっかがズキンと痛む


守れない約束なのかよ


守ってくれよ



雄太「ただ、お前のこと立派に育てて ちゃんとした大人になるまでは

ぜってぇ、死なない これは約束する」


それっていつだよ

俺が立派っていつのことだよ



ホント、いつまでも安心させてくれねぇーよな



雄太「まぁ、もう十分竜哉は大人だけどな」


じゃ、お前はいなくなんのか?

無意識に背中にまわした手に力がはいる



雄太「まぁ、大丈夫だ!俺は100歳まで生きるから」


なんだそれ(笑)


本当にそんぐらい長く生きてくれよ


俺より先に死んだら



『ぜってぇーゆるさねぇからな』


俺は雄太に言った


雄太は『怖ぁー、』と


しか言わなかった


俺の心は少しだけ



楽になった気がする





そういえば


なんで、俺の心ん中の想い雄太が知ってんだろ?



もしかして・・・・。



雄太に問い詰めようとしたけど


やっぱりやめた


知らなくていいことも時にはあるよな?


end