「じゅりこ」 後ろから、優助に声をかけられた。 「……」 ふんっ。 あたしは無視。 「悪かったよ」 優助があたしと肩を並べて歩き出した。 「本当失礼だよ」 「怒った顔も変わってないな。可愛いな」 「はっ?」 可愛いって……。 また、からかってるの? 「じゅりこが変わってなくて安心したよ」 「優助…」 どうして、あたしが変わってなくて安心なの? そうこうしているうちに、事務所についた。