「じゅりこ。おはよう」 「ぶーっ!」 翌朝、食堂で紅茶を飲んでいたら、優助に声をかけられ吹き出してしまった。 あたしより先に優助がフキンを持ってきて、テーブルを吹いてくれた。 「すみません。落合さん」 「オレの顔、吹き出したくなるくらいおかしいか?」 「いや。なんかびっくりしたんです」 「じゅりこ」 「はい?」 「敬語は事務所内だけでいいから。あと優助って呼べよ」