行為を済ませた後。
あたしたちは、お風呂に入った。

そして、亮二が食器の片付けをしてくれている。

あたしはその間。
ベランダに出ていた。
ぼんやり、夜空を見上げていた。


「樹里?」

片付けを済ませた、亮二がベランダに来た。

「今日は満月だよ」

「おぉっ。キレイだな」

亮二が肩を抱き寄せてくる。

「この夜空は、あたしの生まれ育った場所にもつながってるんだよね」

「そうだな」

「亮二と同じ場所で夜空を見れて幸せ」

「オレもだよ」