同棲生活~キープアウト!続編~

「まぁ。6年間、何も行動起こさなかった、オレも悪いよな。チャンスはいくらでもあったんだろうし」

優助が笑う。

「だから、あの時言ったじゃん。遠距離恋愛じゃダメかって」

「遠距離してたら、佐伯が奪ってただろ? あいつそいうの得意そうだし」

「そうかもしれないね」

優助と遠距離恋愛をしていたら、どんな結末になっていたのだろう?

そんなの分からない。

大事なのは今なのだ。


その時。
あたしの携帯が鳴った。

「亮二からだ!」

「貸して」

「優助!」

「もしもし」

優助に携帯を奪い取られたあげく、電話に出られてしまった。