どちらかが、一方的に話を進めたという夫婦はいないんだろうな…


きっと、お互いの気持ちが一致して結婚したんだよな。


「あっ。ごめんね。雑誌邪魔だよね」

樹里がおぼんに、ご飯とおかずとお茶と箸を乗せて持ってきた。

雑誌を棚に閉まった。

そして、テーブルに今日の夜ご飯を並べた。

「樹里、あの雑誌は?」

「結婚雑誌って、どんなものかなって思って買ってみたの」

「ふぅん」

本当は結婚する気ないんだろう?

オレに合わせようとしてくれている姿が辛くなってきた。