帰りも高速を使ったので、マンションまですぐに着いた。 「やっぱ、我が家のソファが一番落ち着くね」 あたしは亮二に膝枕をしてもらっていた。 快適そのもの。 「楽しめたか?」 「うん」 「入籍の話しする時、スゲー緊張したよ」 「……そう」 「あとは、樹里の親に話すだけだな」 「……だね」 うまく会話にのれない。 「それとなく、話しておけよ。もちろんオレも挨拶に行った時にオレの口からちゃんと話すけど」 「……分かった」 あたし嘘つきだ。 両親に話す気なんてないくせに。