それからアイツはよく話しかけてくるようになった。



「おはよう、間宮さん。」

まさか朝一に宮沢君に会うとは…。

危うく靴を落としそうになる。

すると宮沢君はスッと近づき、

「おはようは?」

と耳元で甘く囁く。

顔が赤くなるのが分かる。

「……ぉはよう、宮沢君///。」

宮沢君は満足げに、
「ん」と言って教室に向かう。

ハァ、何だったんだろうか。

「ん?」

宮沢君、あんなとこに止まって何してるんだろ?

まいっか……。

私も教室へと歩きだす。