「なんでもないよ」って返して 実行委員を待った。 たぶん恵奈な気がした。 自分の世界に入り込みそうになったとき 後ろから誰かに頭を小突かれた。 「いったぁ~」と言いながら振り返ると 満面の笑みの和奏がいた。