初めて君を見たのは 君が俺のいる中学に入学してきた日…… 風が強くて、桜の花びらがそこら中に舞い散っていた。 俺は入学式前に新入生のクラスへ行って、小さな花の造花を配る係だった。 『今から花配るんで、配られたら名札の隣につけてくださーい。』 「「はぁーーい」」 素直に俺の指示に従う新入生。 ん? 空席がある…… 休みか? いやいや。入学式だぞ? 俺は空席を飛ばして花を配った。 *