昔、もっとも大切な人に言われた。


アナタの存在など価値はない。



俺は耳を塞ぎ、誰かが

嘘だよ

と言ってくれるのをずっと待っていた。

ずっと、ずっと……。



でも誰も、俺に言葉をかけてくれなかった。



だから、俺は――。