あれから、3週間。


遥人くんとは一言も喋っていない。


もちろん、あたしが逃げているからだ。

図書室・・・。


ここで出会ったんだっけ・・・。



ガラッ。



「遊空・・。」


え、遥人・・くん・・?


どうしよう。


あたしはとっさに本棚の影に隠れた。


見つからないように小さくなって。


「あれ・・。いねぇ・・。どこいったんだろー・・」


よかった。見つかってない・・。


トンッ。