完:嘘つきは恋の始まり


「綾。旬くん。ありがとね。また学校で!」


玄関で見送ってくれる2人を見る。

「………旬くん。」

「ん?何?」

「お似合いってさ、旬くんと綾のためにある言葉だと思うよ?」


私たちが付き合いだした日のこと。

伝えるきっかけをくれたのは助かったけど。

でもやっぱり、あんな風に伝えることになっちゃったから……ちょっと仕返し。


「…………///」

やっぱり実は照れ屋な旬くん。

もちろん綾もだけど、顔は真っ赤。

私とカズは顔を見合わせて、してやった!って笑いあった。


「……っ!ほら、早く行けって。」

旬くんありがとね。