「……本当に?」


――嬉しい。

「ははっ、由宇ほんとに泣き虫だな。」

そう言って私の方に手を伸ばし、涙を拭う。

あ……れ?

私、また泣いてた?

「……これは、嬉し涙だからいいの。」

そう笑ったら、カズも私を見て微笑んでくれた。







「ねえ、カズ。ずっと前から……って?」

「え?」

「さっき言ってくれたでしょ?」

「ああ……うん。まあ、いつか話すよ。」

「ちょ、何それ!気になる!」

「……っ、ほら。それよりケータイ見てみ?」

へ?

ケータイ?