完:嘘つきは恋の始まり


とにかく明日は私のことは置いといて、綾の話を聞こう。

そういえば最近、自分のことでいっぱいで綾の話聞けてなかった。

私ほんとダメだなあ…。

あんなにも良い友だちなのに。



「っよし。帰ろ!」

カズのことはまた月曜。

今は綾のことを考えてあげたい。

わざわざ旬くんに伝言頼むぐらいだもん。

今度は私が聞く番だよね。









そして土曜日の朝


財布とケータイとポーチと家の鍵とタオルと………。

「あ、早く行かなきゃ!」


急いでミスドについた、けど綾の姿は見当たらない。

「先に中に入って待ってるかな?」