完:嘘つきは恋の始まり


「私のことなんかより…由宇でしょ?…………どうするの?」

「うん。……今日か明日か分かんないけど、素直にカズに好きだって言いたい。」

都合がいいかもしれないけど。

「それで、4月からのこと正直に話す。もう嘘はつきたくないの。」

「そっかあ…。うん。私は由宇の決めたことを応援する。」

「……ありがとね。」

それからいつならカズに話しかけられそうか、とかどこで話すか、とか2人で話した。

気が付いたらもうお昼の時間はあと少し。




もし今日話しかけられなくても、まだ明日がある。

少しでも早くカズとちゃんと話ができますように……。