なんかカズがびっくりするよーな嘘ついてやろ。

でも嘘だって分かりきったのは嫌だし……

「木下?どーした?」

カズが心配そうに私の顔を覗きこんできた。

「え?…どーもしないよ!大丈夫。」


そーだ!

いい嘘思い付いた!

「カズ……あのさ」

カズの目を見るとなんだか緊張してくる。

これは嘘つくことに対しての罪悪感からかな。

ドキドキする。







「好き。」

カズは驚いた顔をした。

やった!ドッキリ成功!

さ、ちゃんと弁解しなきゃ。

「な………」

ーんてね。

その言葉は出てこなかった。