なるほど。

確かに今も高瀬と一緒にいるもんね。

「じゃあ私が高瀬に話かけるから、綾は例の彼と喋りなよ。ね?」

綾が頷いたのを見て、高瀬たちの方に近付いた。


「え……と、高瀬くん?私木下由宇。よろしくね!」

そう言って手を差し出したら、高瀬は嬉しそうに手を握った。

「木下な。俺は高瀬和。カズでいーよ。んでこっちが高宮旬。」

そう言って隣の彼を見た。

「よろしく、木下。」

「うん、よろしく。あ、綾。自己紹介。」

そう言って私の少し後ろにいた綾を見たら、顔が真っ赤でとても喋れそうにない。


「えーと、この子が渡辺綾。ごめんね、恥ずかしがりやでさ。」